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卓球神奈川!!

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一般社団法人神奈川県卓球協会より皆様へpolicy

近藤欽司新会長ごあいさつ

近藤欽司イメージ

 このたび、一般社団法人神奈川県卓球協会の会長に就任いたしました近藤欽司(こんどう・きんじ)と申します。

 神奈川県卓球協会協会は来年2024年に100周年を迎えます。 諸先輩のたゆまぬ努力によって1世紀の歴史を刻むことが出来ることは大きな喜びであります。

  最大の足跡としまして2009年横浜アリーナで開催されました、第50回世界卓球選手権大会におきまして山口宇宙前会長のもと、神奈川県卓球界が一致団結して運営にあたり、大成功を収めたことは記憶に新しいところであります。

  私は、このような伝統ある神奈川県卓球協会の舵取り役として副会長、理事長はじめ各役員の協力、会員の皆様のご支援、ご協力を土台に、一丸となって前進したいと考えております。

 《略歴》 1942年愛知県生まれ。名古屋電気工業高(現・愛工大名電高)卓球部、日産自動車で活躍。高校卓球部の指導者をめざし法政大に学び、教員資格を得て白鵬女子高校(旧京浜女子商)を41年間指導。全日本女子チーム監督、北京五輪女子代表監督、JOCエリートアカデミー女子監督などを歴任。現在は実業団日本リーグ女子・サンリツの総監督を務める。


活動目標

目標イメージ

1.強化・普及活動の推進 強化活動におきましては国民体育大会卓球競技・総合成績3位以内、普及活動については、登録会員日本一の2万人を、それぞれ目標に。

2.広報活動の推進 デジタルを駆使し卓球協会の活動や情報を提供。大会の申し込みや連絡事項などで簡素化し参加しやすい環境を整備。

3.2024年神奈川県卓球協会創立100周年記念事業の展開 創設されて100年の節目を機にさらなる努力を重ね、卓球界を盛り上げてまいりたいと思っています。 どうぞよろしくお願い致します。



「強い神奈川」をもう一度

 インタビュー  ―― 近藤新会長に聞く ――

 来年、創立100周年を迎える神奈川県卓球協会の新会長に、近藤欽司・元日本代表女子監督が就任した。24年にわたり協会を率いた山口宇宙会長からバトンを受けた。白鵬女子(旧京浜女子商)を高校総体8 回の優勝に導き、ナショナルチームでは福原愛、石川佳純選手らを育て、メディアの卓球解説でも親しまれた新会長。「卓球王国 神奈川」の復活など、抱負を聞いた。 (聞き手=理事・広報担当 早川正)

 恩返し≠フ覚悟で受けた

 ☆:この20年余は日本女子代表チーム、実業団の監督など、国際舞台や中央での活躍が中心でした。地元神奈川の会長を引き受けた経緯は。

 近藤山口会長の勇退表明があり、その後任に最もふさわしいと思っていた副会長・小林秀行さん(元日産自動車、横浜隼人高監督)が急逝され、話が回ってきました。これまで現場の指導一筋なので、こういう仕事に向いているのかわかりませんが、何か神奈川に恩返しできれば、と。

 ☆:卓球人口は、日本卓球協会への選手登録だけで31万人。神奈川は1万6000人と全国最多を誇ります。直面する課題は何でしょう。

 近藤:長年、強化畑を歩いてきた者としては、「強い神奈川」と言われなくなったことに寂しさを感じます。かつて日産自動車、武田薬品湘南という実業団の強豪がいて、高校も男子の相模工大付(現湘南工大付)、女子は白鵬女子が全国を席巻したが、今はそうではありません。総合優勝7回を誇った国体も25年前の神奈川大会を最後に途切れたまま。どの種目もベスト8あたりがやっとという状態です。

 まずは国体3位を目標に

 ☆:就任にあたり、「国体総合成績3位以内」「登録人員2万人」の目標を掲げました。トップ層の強化、すそ野の拡大の2正面作戦≠ナすが、強化ではどんな展開を。

 近藤:3年前、「世界にはばたけ卓球神奈川」特別強化プロジェクトがスタートし、亡くなった小林さん、横浜市卓球協会の現会長・河原智さん、私の3人で有望な小中学生の特訓を始めました。小林さんの後は、こんど県卓協の理事長に就任した長谷部攝(ただし)さん(元湘南工大付監督)が継いでいます。県内トップ級の小中学生を選抜し、週3回の指導を行っています。早稲田、國學院など大学選手も協力してくれています。関東大会を突破して全国中学校卓球大会(全中)に進出する選手が増えてきました。

 ☆:現在の日本のトップ選手は、全日本選手権「ホープス、カブ、バンビ」の部など、幼少期から活躍した者で占められています。会長はJOCエリートアカデミーの元監督でもありますが。

 近藤:県内に有望な小学生がいないわけではないのですが、外に流出するケースが多い。中高一貫で育てる強豪校が有望選手の受け皿になっていて、公立中心の神奈川はそこが難しいのですが、強いクラブチームはあります。クラブが受け皿になる形も考えられるのでは。当然、お金もかかるので、支援の枠組みが必要になってきますが。

 ☆:日本卓球協会は、中長期のミッションで、<強化育成>世界ナンバーワンになる<普及>国民的スポーツに育てる……を目標に掲げています。後者の方での神奈川の役割は。

 近藤:今回、日本協会への登録人員「2万人」を掲げました。コロナ禍の前にあと一歩までいったので、支部、専門部を挙げて取り組みたいところです。横浜、川崎のような大都市は卓球をやる場所があり、指導者もたくさんいますが、中小都市は不足しています。せっかく卓球を始めても高校でやめてしまうケースが実は少なくない。中体連、高体連と協力し、地方の拠点での講習会を増やしていきたいと思っています。

 100周年、神奈川のきずな≠ウらに

 ☆2024年パリ五輪に向けては、神奈川出身の長崎美柚選手(木下グループ)が選考レースを戦っています。

 近藤:外に出て活躍するようになっても、出身選手との接点を持ち続ける神奈川でありたいですね。大学、社会人チームに行っても、国体になればふるさと選手として神奈川のゼッケンをつける。長崎選手にもいつか神奈川から国体に出てほしいと願っています。県卓球界の励みになりますから。

 ☆:来年は、神奈川県卓球協会ができて100周年です。

 近藤:文明開化の地らしく、横浜開港からすぐに卓球が広まったという話もあります。2009年には世界選手権も開催した卓球どころなので、記念式典や様々なイベント、企画を考えています。

 教える側がまず変わろう

 ☆:昨年、自身の回顧録「ピンポン ひまなし70年」(神奈川新聞社)を出版しました。「ダジャレの近藤」と呼ばれるくらいユーモアあふれる印象を受けますが、著書によると、昔はずいぶん怖い監督だったようですね(笑)。

 近藤:う〜ん、確かに。京浜女子・白鵬では監督4年目、26歳でインターハイ団体初優勝。そこからがイバラの道で、2回目の優勝まで15年かかりました。頑張っても結果が出ない。練習量を増やし、厳しく鍛えてもベスト8止まり。焦りが顔に出て言葉が荒くなる。選手は萎縮する、まさに悪循環でした。そして36歳の時に急性肝炎で入院、療養3か月のどん底を味わいました。 自分を見つめ直すよい機会でした。

 ☆:そういう辛苦を経てのインターハイ50年連続出場、8回優勝、世界選手権18年ぶりの団体メダル。挫折や大病あっての近藤マジック≠ネわけですね。その経験から、指導者や選手にいま強調したいことは。

 近藤:全国大会でまず小中学生を勝たせましょう。そのためには、教える側の技量の向上が欠かせません。カギは基本力プラス「戦術の幅」、つまり技の種類です。「小学生レベルはここまでをみっちり」「余計な技に手を出してはだめ」「カットマンは拾って粘れ」「攻撃を覚えるのはその後だ」。これがもっともいけない指導(笑)。優秀な先生ほど成功体験、昔の練習にとらわれがちですが、卓球は日進月歩です。中体連、高体連と一体になり、最新の練習法を普及させたいと思っています。

 卓球する子は勉強も伸びる

 ☆:生涯スポーツとしての卓球の魅力、優れた部分は?

 近藤:卓球は<駆け引き>と<予測>の勝負。相手の表情、動きを見てコース、回転を読んで待ってました≠ニ打ちに行く醍醐味でしょう。構えて、打って、ボールを拾ってワンプレー約15秒。この短い時間で判断し、気持ちをリセットしなければならない高速の頭脳ゲームです。卓球をやると学校の成績も上がります。親御さんにはこれを強調しておきたいですね(笑)。 そして、卓球の楽しみは、勝ち負け以上に人との出会いです。

 ☆:実業団総監督でもあり、激務です。健康管理が大事になりますね。

 近藤:朝はストレッチ、筋トレを取り入れた「近藤体操」、週末は水泳とサイクリングで鍛えています。自転車は多い時で1日40キロ、通算4500キロ。日本〜ミャンマーくらいまで走った計算です。もっと伸ばしたいと世界地図を広げて励みにしています(笑)。


組織図


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